腐日常
残り100分
柊君、あなたはどうしてそんなに嬉しそうなのかな?
そんな俺の気持ちは露知らず、柊君はすたすた歩いていく
俺は静かに誰にも出くわさないことを願っていた
『20分経過ー!捕まった鬼は20人、残り16人でぇーす!』
「早っ!!」
「ぅわっ」
「あ、ごめん柊君」
未だにお姫様抱っこされっぱなしの俺が突然大声を出したため驚かれてしまった
てか、もう20人も捕まったのか・・・ 早くね?みんなどんだけ本気なのw
「俺らよく無事だったよねー」
「ねー。というか僕たち今まで誰ともすれ違わなかったよね?」
そう、俺達はまだ追う側の奴等に遭遇していないのだ
いくら学校が広いからと言って、全く会わないなんてことがあるだろうか?
・・・・いや、無いw
・・・なーんか嫌な予感
柊君の腕の中で悶々と考えていると、ふと影が差した。何かと思って見たら柊君のドアップw
心臓止まるww
「駿河君、ボーっとしてるけど大丈夫?」
今大丈夫じゃなくなりかけたわ・・・
「休む?」
「いやいや、柊君の方が大変でしょ?降ろしてよ、一旦休もう?」
俺が提案すると柊君は「全然平気」とか言って進もうとした。だからマンガみたいに少し上目使いしてオネガイしてみたw
すると顔を赤くして止まってくれた
何か考え込んでいるのかブツブツ言ってる
ごめんね柊君、キモかったね、ごめん
やっとお姫様抱っこから解放されて浮かれていた俺は、背後から迫る気配に気づいていなかった
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