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腐日常
どうして?

〜一年前・side柊〜

「おはよう」

教室に入ってきた駿河の顔には、何枚かの絆創膏と湿布。体を庇っているから見えないところには痣か何かあるのだろう

おそらく・・・親衛隊の制裁
今まで制裁を受けたやつは、顔を青くしていたり、おびえていたり・・・

なのに・・・なのに彼は、笑っていた
どうして?なんで??

「柊君?」

突然声をかけられた

「わっ、 え?」
「俺の顔に何かついてる?」

どうやら駿河の顔を見すぎてしまっていたらしい。向こうから声をかけてきた

「いや。おはよう駿河、そのケガ大丈夫?」

どうしたの?とは聞かない
だって分かりきってるから・・・それに僕が知りたいのは、どうしてそんな平然としていられるのかってことだから

「・・・うん、大丈夫だよ?」

どう見ても大丈夫じゃないのに
少し無理して笑う顔が痛々しくて、自分の興味のためにわざわざこんなこと聞いて、こんな顔させてる自分に、何にもできない自分が嫌になる


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