腐日常
それぞれの思惑
〜祐希side〜
鬼がスタートして5分。追う側の奴らがグラウンドのスタートラインに並び始める
俺はラインの少し後ろに待機している
スタートでどうせごちゃごちゃするんだろうしな
軽く足首をほぐしていると、ポケットに入れていたケータイが鳴った
「はい」
『もしもーし、ゆーきぃ?』
「なんだ和樹か」
間延びした声に和樹だとすぐに分かった
なんだとはなんだー!と五月蠅くなってきたので話を戻す
「で?」
『あー、そーそー。生徒会を見つけたよぉ〜、祐希から右に50メートルくらいかなぁー、そこに副会長と書記と会計がいるよぉ」
「会長は?」
『それがねぇー、どこにもいないんだよぉ〜』
「チッ」
アイツが要注意人物だってのに・・・嫌な予感
『まぁ、まだ来てないだけかもしれないしねぇ〜また探してみるよぉ〜』
「あぁ、そうしてくれ」
『ん、じゃーねぇ』
プツリと切れたケータイをポケットに戻すと放送が入った
『用意はいいですかー?!カウント!5!4!3!2!1!スタート!!!!!』
グラウンドにいた生徒が一斉に走り出す
待ってろよ南、生徒会なんかには渡さない
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!