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狐の嫁入り


「お祖母ちゃん、ご飯出来たよー!」

台所から、顔を出して叫ぶ
この家は広いから、こうでもしないとたぶん聞こえない。少し離れたところから「はーい」と返事が返ってきた

俺、吉野 和也(よしのかずや)は、今年の夏から
田舎に住んでいるお祖母ちゃんと一緒に住むことになった
お祖父ちゃんが亡くなって、一人で住むのは大変だろうということで、俺が来た
ま、お祖母ちゃん好きだから全然OKだけどー

料理を食卓に並べていると、お祖母ちゃんが入って来た

「ありがとうねー、和くん」
「いいよ、さ、食べよう?」

夕飯を食べながら、他愛もない話をした

「そういえば、和くん明日お誕生日でしたよね」
「うん、覚えててくれたんだ」
「もちろん。何歳になるの?」
「18だよ」

俺がそう言うと、お祖母ちゃんは食べるのを止め
ジッと俺をみた

「何?」
「和くん明日何か用事ある?」
「無いよ」
「なら、一緒に裏の神社に行きましょう」

何で神社?とは思ったが、お祖母ちゃんの誘いを
断るなんて出来ないし・・・・

「うん、行こっか」

そう言うと、お祖母ちゃんは、ホッとしたような
、少し悲しそうな顔をした


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あきゅろす。
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