龍と花 2 「そうか、そりゃー良かったな・・・・・・だが、俺も気に入った」 「!?」 くっくっと笑うカイに耳を疑った 気に入った?あの子を、カイが・・・? 滅多に人に興味を示さないお前が?あの短時間で? 色々な疑問が頭の中を占めた・・・ でも、それより 「カイが、ライバルとか・・・」 絶望的だ と、ガックリうなだれる 「残念だったな、まぁ、お互い遠慮はナシだ。それより問題なのが・・・」 やっぱりカイも気づいてた 「楓くんて・・・」 「あぁ、『花』だな」 やっぱり! 「初恋の相手が『花』なんて、マジついてないわー」 最近裏の世界で話題に上がる『龍の花』の存在 ここら辺一帯を占める大ヤクザ『五十嵐組』その若頭が『花を囲った』らしい、という噂 「悲しいわー・・・カイは?諦めるの??」 ソファの前に行ってカイを見下ろす 「・・・なわけネーだろ。龍は渡す気無いだろうしな・・・だったら奪うまでだ」 [*過去][未来#] [戻る] |