龍と花
あの場所
二人は昔から一緒に居て・・・
龍也のこと・・・俺が知らないことも因幡さんはたくさん知ってて・・・
そう考えるとなんか、胸の奥がモヤモヤとした感じになる・・・
「・・・?」
何だろうと一人首を傾げる
奥から聞こえてくる二人の話声に俺の中のモヤモヤがどんどん大きくなっていく気がして
俺は一人店から出た
「・・・っはぁ」
見上げた空は夕暮れ時で薄暗い
あー・・・ちょっとくらいなら出歩いてもいい・・・かな・・・いいよね
まだ話終わらないだろうし・・・
そんなことを考えながらゆっくりと道を歩く
昨日まで普通に通っていた道なのに・・・なんだか懐かしく感じるなぁ・・・
もう少し行けば、ナイフの人が走ってきた所だ
少し歩みを速めてそこに向かう
「着いた・・・」
暗い路地裏
・・・龍也に、初めて会った場所
そーそー、ここで人質にとられて、龍也が口パクで指示をしてきて・・・アレ分かった俺って凄くない?
昨日のことを思い浮かべながら狭い路地を進む
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