龍と花 昔話 「・・・えぇぇ!?もしかして、因幡さんもや、ヤクザだったんですか!!!?」 「ふふ、そうだったよ」 俺が驚いて因幡さんを凝視すると、因幡さんは困った様に笑った 「でも、だった、ってことは、今は違うんですか?」 「あ〜〜・・・うん、ちょっとね」 あはは、と頬を掻く因幡さんに、この話はもうしない方がいいんだろうと思い、俺は龍也 を見た 「因幡さんとのこと、教えてくれても良かったのに・・・」 「・・・チッ、めんどくせ」 舌打ちした龍也は機嫌悪そうだ ・・・そんなに秘密にしてたかったのかな? 「ふふ、龍也俺との関係を楓君に知られたくなかったの、勝手に昔のこととか話されるの嫌だったからでしょ」 「・・・っな」 「そうなんですか?」 「だってね、昔の龍也ってば俺の「晴希黙れ」・・・えー」 因幡さんの胸のあたりを掴んだ龍也が、そのまま因幡さんを引きずって奥に行ってしまった ・・・龍也の昔の話とか・・・聞きたかったな・・・ [*過去][未来#] [戻る] |