龍と花
説得
「俺にはお前が居ればいい、金のことなんか気にするな」
なんかって・・・
龍也にとっては些細なことかもしれないけど
「でもっ」
「バイト中に狙われたらどうするんだ」
俺のモノになるということは、そういうことだ
と、龍也が言った
・・・そんなこと分かってる
龍也が俺のこと心配してくれてるんだってことも
「それでも、何も出来ないのは嫌なんです」
龍也の目を見てハッキリと言う
こうでもしなきゃ、この人には伝わらない
しばらく続いた沈黙を破ったのは因幡さんだった
「ここまで言ってるんだから、やらせてあげたら?龍也」
「晴希・・・」
「それに、他の所でバイトさせるより、俺のところの方が安心でしょ?」
因幡さんがそう言うと、龍也は一人考え込んだ
[*過去][未来#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!