龍と花 辞めたくない わけが分からず、二人を交互に見つめる 「そうだ。だから辞めさせる」 「・・・分かった」 「ぇ、ちょっと、待ってください!」 勝手に俺がバイトを止める話になってますよ! 俺が口を挟んだことにより、二人が一斉にこっちを見た 「なんだ」 「あの・・・俺、辞めたくないです・・・」 「なんで」 龍也の声が少し低くなる それでも負けずに龍也を見返す 「少しでも ・・・や、役に立ちたいんです」 そう言うと、龍也は一瞬驚いたような顔をしたが、すぐにいつもの顔に戻ってしまった 俺の顔を両手で挟んだ龍也が顔を近づけてきた ・・・怒ってるのかな・・・? と、内心俺はバクバクだ 視線を逸らせずにいると、龍也がフッと小さく笑った [*過去][未来#] [戻る] |