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龍と花
必要とされること

「一人でバイトを毎日してまでこの家を守ろうとしていたのも知っている・・・俺の所に来い、楓」

もう一人で頑張らなくてもいい
そう言って優しく抱きしめられる。
・・・いいのかな、龍也の手を取っても
・・・甘えても

「龍也・・・」
「なんだ」
「どうしてここまでしてくれるんですか・・・?」

顔を上げて龍也をジッと見つめる
すると頬を両手で包まれ、グッと顔を寄せられた

「・・・お前に惚れているからな。好きな奴の為だったらなんだってする」
「〜〜っ!」

龍也の言葉に目が潤む
初めて他人に 必要とされた気がした

「愛している、楓」

流れる涙を吸われ、そのまま口を塞がれる

「ん・・・っは・・・ぁ」
「ん・・・」

くちゅ、くちゅっと、イヤらしい音が耳に響いた
・・・って、はっ!!

「た、つやぁ・・・ん」

龍也の肩をバシバシ叩くと、し渋々離してくれた

「こ、ここ外!!」
「だからなんだ」
「は・・・ずかしい」
「チッ・・・早く荷物纏めてこい」

・・・あ、機嫌悪くなった・・・?
でも、何も家の前でキスしなくても!

俺は走って家の中に入った


[*過去][未来#]

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