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イジワルで可愛くて
ただの残念な会話文です




「ねぇねぇ、むく…「嫌です。全力でお断りします。」

「ちょっ、それ酷くない?僕、まだ何も…」

「白蘭、あなた、ふわふわって効果音が似合う可愛らしい髪型をしていますけど、頭の中は万年発情期ではないですか。…どうせくだらないお願いでしょう?だから嫌です。」

「万年発情期って…あれ?でもそれ、ウサギと同じような…ってことは骸君!僕がウサギみたいに可愛いってこと?でもさ、僕なんかより君の方がずっとずっと可愛いよ♪寧ろうさ耳な骸君が見たいっ!」

「これ以上僕に話し掛けないで下さい。…馬鹿が伝染ります。」

「うっ、今の地味に傷付いた!何か今日の骸君、僕に優しくない。…まぁいつも優しくないけど。っていうか、知ってる?馬鹿って言った方が馬鹿なんだよ。」

「馬鹿に馬鹿と言って何が悪いのですか。僕は真実を言ったまでです。」

「…僕、何かもう泣きそう。考えたら骸君っていつも僕に冷たいよね。ほんとは僕のことなんて好きじゃないんでしょ。分かってるもん。……骸君は僕のこと、好きじゃない!?」

「何自分で言っておきながら勝手にショックを受けているんですか。…僕は好きですよ。」

「えっ、本当に!?」

「はい。高級チョコレートとブランドのオーダーメイドの洋服がたくさん買えるそれはそれは素晴らしいあなたの財力が。」

「骸君の笑顔が今完全に僕の胸を抉ったよ!それって…冗談だよね?」

「クフフ。どうでしょうね。」

「わ〜ん。骸君の鬼!悪魔!」

「あなたの方が悪魔と呼ばれていたではありませんか。…全く仕方ないですね。僕のお願いを聞いてくれるのならば、あなたのお願いとやらも聞いてあげなくはないですよ。」

「はい!僕、骸君のお願い何でも聞きます!」

「そうですか。ありがとうございます。ではまず、僕の半径1m以内に近付かないこと。それからいつも無理矢理襲ってすみませんでしたと土下座で平謝りでもしてもらいましょうかね。それならば、あなたのお願いを聞いてあげても良いでしょう。」

「骸君…土下座は僕に心当たりがあり過ぎるくらいにあるからできなくもないんだけど、君に近付けないと僕のお願いは一生聞いてもらえないんじゃ…」

「あっ、そういえばそうでしたね。」

「そんな今思い出しました!みたいな顔で言わないでよ、骸君。わざとらしいにもほどがあるよ!…僕のお願い聞いてよー。絶対に骸君が喜ぶからさ。」

「……下品でくだらない内容ではないと誓えますか?」

「うん。あのね、僕、骸君が来る前にね、君に喜んでもらいたくて、フォンダンショコラとブラウニー買っておいたから、だから僕と一緒に食べ…「それを早く言いなさい、白蘭。」

「何その食いつき!…本当に骸君って僕とチョコレートに対する態度が180度違うよね。」

「当たり前でしょう。何言ってるんですか。」

「うぅ、やっぱり酷い。骸君が僕にイジワルだ。」

「……あなた、昨日……入江正一と話していましたよね。」

「えっ?どうしたの?突然急にそんなこと…」

「僕が部屋に入る直前まで話していましたよね?…それはもう楽しそうに。」

「ち、違うよ、骸君。正チャンとは仕事の話をしてただけで、別にそんな…」

「僕、苛ついたんですよね。それなりに。…ですから今日あなたにお返しさせて頂きました。」

「それじゃあ、今までのやり取りって…」

「はい。6割ほどは演技ですよ。」

「そっかぁ、良かったー。って…ちょっと待って!…それじゃあ残りの4割は君の本音ってことじゃん。一体どれが本音なの!?」

「クフフ…秘密です。……そんなことより、白蘭。」

「う、うん。何?」

「僕、あなたに邪魔される先ほどまでずっと読書していましたから、少し目が疲れました。あなたが買って来たスイーツを食べる前に少しだけ休みたいんですよね。…ですから右腕貸しなさい。ちょうど良い枕にしてあげますよ。」

「骸君!僕としては、それはすごく嬉しいんだけど、1mルールは…いいの?」

「考えたら色々と面倒になりそうなので、別にもう良いです。僕は面倒事は嫌いなので。…早くこちらに来なさい。」

「骸君、君のそんな優しさが大好きだよ!正チャンにも嫉妬してくれてたし……それじゃあ、はい、僕の腕を存分に枕にして下さい。」

「ではお言葉に甘えて、圧力掛けて存分に痺れさせてあげますね。」

「…やっぱり骸君、優しくない。」

「白蘭。寝る前に言い忘れていましたけど、もし僕の寝込みを襲いでもしたら…そうですね、僕も襲い返してあげますからね。」

「えっ、待って、ちょっと…骸君、その顔は卑怯だよ。もう誘ってるようにしか見えないんだけど!」

「それではおやすみなさい。」

「むくろく〜ん!」





(髪触りたい。キスしたい。ぎゅって強く抱き締めたい。…だけど骸君の寝顔が犯罪級に可愛くて、却って手が出せないよ。あぁ僕の馬鹿!)

(何なのですか、全く。人がせっかく寝たふりしてまで待ってあげているというのに。…こういう時だけ何もできないヘタレになるなんて本当に考え物ですよ、白蘭。)






END






あとがき
たまには残念な会話文も書きたくなりまして(´∀`)あの、結局2人はただのバカップルだよね…ってことですね。


白蘭に何気に酷い骸な白骸も可愛くて好きです。骸の愛情の裏返しって感じが良いです^^


キャラ崩壊甚だしいですが、お付き合い下さいまして、ありがとうございました!

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あきゅろす。
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