Marry me!
千歳様からの1周年記念リクエストで白骸の2人への質問です
ひたすら会話文です
Q:結婚式を挙げるとしたら、どんな式にしたいですか?細かくお願いします。
「僕と骸君の結婚式かぁ。うん、すっごくいい質問だよね♪ねぇ、骸君。僕達、いつ結婚しよっか?」
「僕と、あなたの…結婚式…?全く何を言い出すのかと思えば。いいですか、僕もあなたも男なんですよ。そもそも結婚などできる訳がない。白蘭、あなた、頭大丈夫ですか?…あぁそういえば、あなたの脳はマシュマロでできていましたよね。それならば、こんな馬鹿げたことを言い出しても仕方ありませんね。」
「骸クン!別に全然馬鹿なことなんかじゃないよ!僕は本気の本気なんだからね。だってさ、考えてもみてよ。僕も骸君も年齢的に結婚適齢期な訳でしょ?だから…僕が骸君と結婚してないことの方がおかしいじゃん。」
「何をどうしたらそんな考えに至るんですかね。本当に理解に苦しみますよ。」
「ふふ、骸君との結婚式っ♪いいね、結婚式って響き!もしも僕達で結婚式を挙げるならさ、やっぱり骸君には純白のウエディングドレスを着てもらわないとね。骸君の肌って白くて綺麗だから、絶対真っ白なドレスが似合うと思うんだ。それに白は僕の好きな色でもあるし。」
「白蘭!あなた…一体何を想像しているのですか!やめなさい。」
「骸君が着るドレスにはね、可愛らしいふわふわのレースがたくさん付いてて、花の刺繍とかもあるのがいいな♪君にはキラキラしたドレスがぴったりだよ。」
「白蘭!」
「あっ、髪飾りも考えなきゃいけなかった。骸君の髪は長くて綺麗だから…そうだね、百合の花なんか飾ったらいいかも!清楚で凛とした骸君に似合うよね。うんうん、最高♪」
「あの…白蘭、僕の話…聞いてますか?」
「白い百合の花に、純白のウエディングドレス…うわぁ、そんなの絶対駄目だ。骸君が女神みたいに綺麗過ぎて、多分僕、式が終わったら夜まで待てずに骸君を味わっちゃうかも。だってドレス姿の骸君だよ?ずっと我慢なんて…できそうにないよ。」
「白蘭!」
「えっ?なあに?どうしたの、骸君。」
「先ほどから僕を無視して何を考えているのですか、あなたは。僕の…ドレス姿…など。いい加減にして下さい。」
「え〜、だって僕と骸君の結婚式だよ?そんなの考えただけでテンション上がっちゃうって。」
「あなた1人で勝手に考えていればいいでしょう?僕はもう知りません。あなたには付き合いきれませんよ。」
「えっ!?むくろくん…やだ、そんなこと、言わないで。」
「白蘭…」
「むくろくん。」
「…っ、何ですか、その顔は…卑怯、じゃないですか。あぁもう!……分かりました。分かりましたから。」
「骸クン!」
「仕方ありません。ここは千歩譲って、あなたと結婚式を挙げると仮定してあげても良いでしょう。ですが、フロックコートやタキシードならまだしも、僕はウエディングドレスだけは絶対に着ません。それだけは譲れませんから、想像でも禁止です。いいですね?」
「ちぇっ、分かりました〜。ドレスのことはこれ以上は言わないでおくよ。骸君が僕と一緒に結婚式のこと考えてくれるなら、それだけでもう十分だからね。よし、そうと決まれば、イイものがあるんだよね〜♪」
「白蘭?どうしたのですか?机の引き出しを探ったりして。中に何か…」
「じゃ〜ん!見て見て、骸君!もしかしたらいつかこんな日が来るかもしれないって思ってさ、僕、骸君と一緒に考えられるように式場のパンフとか結婚情報誌とか色々集めておいたんだよ♪ほら、日本のことわざにもあるよね?確か…備えあれば憂いなし?だったっけ?僕、すごいでしょ。誉めて誉めて♪」
「気持ち悪いです。引きました。近寄らないで下さい。」
「格好良い?頼りになる?抱き締めて?もうっ、骸君ったら、可愛いなぁ。」
「……」
「む、骸君…そんな生ゴミを見るような目で僕を見るのはやめてっ。」
「本当にあなたの耳は、自分の都合の良いようにしか聞こえないようですね。まさかこっそりこんな物を集めていたとは。…まぁ、別にもう驚きはしないですけどね。あなたのそういう所は、付き合っていてすっかり慣れてしまいましたから。」
「骸君っ。」
「……それで、他には何を考えるのですか?」
「あっ、うん。えっとね〜、結婚式って言ったらさ、引き出物とかも重要だと思うんだよね。」
「確かにそうでしょうね。」
「例えば…ラブラブな僕達がプリントされたプレートとか、僕と骸君の大好物を合わせたチョコマシマロの詰め合わせとかさ、いいと思わない?」
「あなた、センスないですね。そんな子供じみた物を貰って誰が喜ぶというのです。」
「僕はすっごく嬉しいけどなぁ。プレートにマシマロ乗せて食べてる内にさ、下から幸せそうな僕達が見えてくるんだよ。堪らないじゃん!」
「…引き出物のことは後回しにしましょう。そうですね、料理などはどのように考えているのですか?」
「料理?料理のことよりまずはウエディングケーキだよ!有名パティシエにすごいの作ってもらうとして、やっぱり目立つようにこれくらいばーんと大きくて…」
「ケーキは、絶対にチョコレートの物が良いです。それ以外は…嫌です。」
「勿論♪そんなの当たり前だよ。骸君の好きなケーキにするに決まってるじゃん。それから、ケーキ入刀もきっと興奮しそうだよね。ふふ、骸君と初めての共同作業かぁ。あ、でも別に初めてって訳でもないか。2人で何回も愛し合っちゃってるから、共同作業は慣れっこだったね。ふふ…」
「白蘭、思い出し笑いはやめなさい。」
「ベッドの中の骸君って普段と違ってすごく従順で、どうしてあんなに可愛…「白蘭!」
「慌てる君も可愛いね。」
「それ以上変なことを口走ると、堕とします。」
「わわっ、怒らないでよ、骸君。ごめんね、続きに戻るから。そうそう、骸君はさ、式場の大きさってどれくらいがいい?やっぱりボンゴレの皆や君の仲間を呼べるくらい広い方がいいのかな。」
「僕は、小さな場所で構いません。人も…あまり呼びたくはないですし。」
「ほんと?実は僕も骸君と同じでさ。…皆の前で、僕が骸君の夫になります!って宣言して、超絶美人な骸君を自慢したいって気持ちも確かにあるよ。皆に祝福してもらうのもいいことだし。けどね、そんな綺麗な骸君を僕だけが独り占めしたいって思うし、結婚式っていう幸せで最高な時間は、僕達2人だけで過ごしたいって気持ちの方がずっと大きいんだ。」
「白蘭…」
「イタリアのどこか小さな田舎町の教会とかがいいかなって思ってるんだ。できれば街から離れた森の中にあって、その静かな雰囲気の中で君と愛を誓うんだ。ね?素敵だよね?」
「…森の中の、小さな教会…ですか……」
「あっ、骸君。今、君さ、僕達2人だけで教会で結婚式挙げてる所、思いっ切り想像しちゃったでしょ♪しかも気に入ってくれたみたいだし。」
「なっ…僕は別に、そのようなことは…想像していませんよ。」
「そんなこと言っても無駄だよ♪僕には君の可愛い嘘なんてお見通しなんだからね。だってさっきの骸君、自分では気付いてなかったのかもしれないけど、頬が緩んでたよ。」
「…っ、それは…」
「照れた君って、ほんとに真っ赤になっちゃうよね。食べちゃいたいくらいに可愛くて魅力的だよ。」
「やめて、下さい。そんなこと言われたら、余計恥ずかしいではありませんか…」
「可愛い君に可愛いって言って何がいけないの?……僕ね、今すごくすごく嬉しいんだよ。骸君が僕達の結婚式のことを実はちゃんと考えてくれてるってことが。僕達の未来を一緒に思い描いてくれようとしてることがね。僕、本当に嬉しくて幸せだよ。今、ちょっと泣きそうだもん。」
「そんなことくらいで一々大袈裟なんですよ、あなたは。」
「だって、骸君…」
「……僕だって、それなりにあなたの喜ぶ顔が見たいとは、思っていますよ。あなたと一緒に…居たいとも。…えぇ、そうです。本当に少しだけですが想像してしまいましたよ、あなたと…愛を誓っている場面を。」
「骸くんっ!好き好き大好き愛してる!」
「ちょっ…と、離れなさい、白蘭。」
「あのね、骸君。僕、やっぱり想像してるだけじゃ駄目だと思うんだ。」
「はい…?」
「だからさ、今から練習しようよ!2人で愛を誓う瞬間をやってみよう!」
「結構です。僕は遠慮させて頂きます。」
「別に恥ずかしがらなくても全然大丈夫だよ。ここは僕の部屋で、僕達以外には誰も居ないんだから。」
「いえ、そういう問題ではなくて…」
「骸君、ソファーから立って僕の隣に来てよ。ほら。」
「強引ですね、全く。」
「旦那さんは奥さんに強引なものでしょ。それじゃあ、始めるよ、骸君。」
「……もう好きにしなさい。」
「え〜っと、僕の所はすっ飛ばしても問題ないから、骸君に愛を誓ってもらうかな。」
「何故僕だけなのですか。」
「だって僕は恥ずかしくないから胸を張って堂々と愛を誓えるけど、君は無理じゃない?そうでしょ?だから僕が神父さん役やるから、頑張ってよね、骸君♪」
「…理不尽です。」
「よし、やってみるよ。…汝、六道骸は、病める時も健やかなる時も、夫白蘭に寄り添い、永遠にその愛を貫くことを誓いますか?」
「……」
「骸君?」
「……」
「骸君。」
「……っ、……誓い、ます。白蘭、これで…いいのでしょう?」
「うん!良くできました。頑張った骸君にはご褒美あげなくちゃね。」
「…?……ン、びゃく…ら…」
「誓いの、キスは…忘れちゃ駄目、だからね。」
「白、蘭…あなたって人は本当に…」
「ふふ、これでもういつ結婚式を挙げることになっても大丈夫だね。あぁっ!」
「何です?突然声を上げて…」
「いけない!僕、大事なことすっかり言い忘れてた。骸君、左手出して。」
「別に、良いですけど…」
「……六道骸君、僕、白蘭と結婚して下さい。」
「白蘭、最後の最後で何かと思えば…」
「結婚式のこと想像してたくせにさ、僕、骸君にちゃんとプロポーズしてなかったって思い出して。今はまだ指輪は用意してないから、薬指への口付けを愛の証にさせて欲しいな。」
「別にそのような物は…あぅ、そんなに、きつく…吸わないで…下さい。」
「骸君、僕と結婚してくれる?」
「…ですから、僕とあなたは男同士だと…」
「骸君。僕はそんなの関係ない。君と幸せになりたいんだ。僕と結婚してよ。」
「白蘭…あなたはいつもこうですよね。そんなあなたに、いつの間にか僕は毒されてしまったのでしょうね。……もうとっくに分かって、いるでしょう?僕の答えなど。」
「骸君…」
「僕で、良いのなら。」
「君しか考えられないよ。君がいいんだ。君じゃなきゃ、嫌だよ。」
「僕だって、同じですよ。」
「わ〜ん、嬉しいよ!ありがとう、骸君。僕ね、本当に幸せだよ。とりあえずはさ、骸君が気に入ってくれるような教会を探さなくちゃね。」
「全く、懲りませんね、あなたは。」
「いいのいいの。僕はいつでも本気だから楽しみにしててよね。あぁ、本当に幸せ。僕と君の未来が約束されたんだから。ねぇ、骸君…」
「何ですか?」
「大好き。愛してる。これからもずっと愛を誓い合っていこうね。」
「はい!ということで、僕達は森の中の素敵な教会で、2人だけで最高に幸せでロマンチックで素敵な結婚式を挙げることになりました!」
「白蘭、何言ってるんです!確かに僕達は今まで結婚式の話はしていましたが、あくまで想像の話であって、本当にする訳がないでしょう?」
「骸君ったら、またまた照れちゃって♪」
「僕は、照れてなどいませんから!」
END
あとがき
白骸で結婚式ネタはとても萌えますね!頂いた質問から2人に会話を広げてもらいました。端から見ればただのバカップルの会話ですね、骸は認めそうにないですが^^
白骸の結婚式は2人だけでやるのが私の理想です。骸はドレスでも白蘭と色違いのスーツでも何でも似合いそうですね。というより、綺麗に着飾っていなくても2人で愛を囁き合っていれば、もうそれだけで結婚式しているような物ですよ(*^^*)
会話文で場面が想像しにくかったと思われますが、雰囲気を味わって下されば幸いです´`
千歳様、この度はリクエストして下さいまして本当にありがとうございました!
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