1番綺麗な花
花屋白蘭×会社員骸
店の奥の部屋で、先ほど届けられたばかりの花をより分けて、丁寧に水の張ったバケツへと入れていく。何気ない、だけど大好きな僕の毎日の仕事の1つだ。
作業に没頭していたみたいで、時計を見ると開店時間の11時に差し迫っていた。ちょうどに間に合って良かったなと、僕はほっとして店内に花を並べようとして、雨が降っていることに気付いた。白い線になって見えるほど雨足は強く、ざあざあと音を立てているほどだった。そういえば、外に鉢植え出したままだった。このままじゃ、雨がかかって大変だ。僕は店先に出したままの鉢植えを避難させようと、傘を手に持って外に出た。そんな僕の目に、店の軒先の端に佇む人影が見えた。艶やかな藍色の髪は濡れて頬や額に張り付いていたし、着ているスーツも雨で色が変わっていた。
「あの、大丈夫ですか?」
僕が声を掛けると、その人はびっくりしたように肩を震わせて、こっちを見た。うわぁ、綺麗な人だ。…息を飲むほどの美形って、こんな人のことをいうんだろうなぁ。
「…すみません。急に雨が降ってきてしまったもので、ここで少しだけ…雨宿りさせてもらっていたんです。あの、すぐ行きますから。」
僕の方を見て、彼は申し訳なさそうに目を伏せた。
「この傘、どうぞ。まだ雨も降り続くだろうし、ないと大変でしょ。」
このまま雨の中を行かせることなんて嫌だったから、僕は彼に持っていた傘を差し出した。だけど彼は迷惑は掛けられないと、なかなか受け取ろうとはしなかった。
「気にしなくて全然大丈夫♪まだ店に一杯あるしね。それより君が濡れて、風邪引いちゃう方がよっぽど問題だよ。」
ね?だから使ってよ、と僕は彼の手に傘の柄を握らせた。彼も僕の強引さに諦めたのか、ではお言葉に甘えさせてもらいますと言って傘を広げた。
本当にありがとうございますと頭を下げて去って行く彼を、僕はずっと見ていた。人混みの中に紛れて完全に彼の姿が見えなくなって、僕はすっかり鉢植えのことを忘れていたことを思い出した。雨に濡れながら急いで鉢植えを抱えて店内に戻った。だけど頭の中は先ほどの出来事で一杯になっていた。今まで、花にしか興味なんてなかったのに、彼の顔が目に焼き付いて離れなかった。…また会えたりしないかな。そんなことを考えてしまうなんて、僕一体どうしちゃったんだろう。
本当にたった数分の出来事だったのに、僕の中で彼の姿が消えることはなかった。
*****
あの雨の日から3日後。今日は綺麗な青空が広がっており、僕は店先の花に水をあげたりしながら、いつものようにのんびりと仕事をしていた。立ち止まって花を眺めてくれるお客さんと立ち話をしたり、注文を受けて、アレジメントを作ったり。僕は花が好きだから、この仕事が楽しい。僕の好きな花で、誰かが喜んでくれると思うと、とても幸せだった。
夕方を過ぎて客足が途絶えた頃、遠慮がちに誰かが店内に入ってきた。
「君…、あの時の!」
まさかまた会えるとは思っていなかった。彼はこんな天気なのに、傘を持っていて、それは確かに僕が貸した物だった。
「今日はこの傘を返しにきたんです。…この前は本当にありがとうございました。」
「別にそのまま貰っちゃって良かったのに。わざわざ返しに来てくれたんだね。…君って優しいね。」
僕は彼と話しながら胸が高鳴るのを止められなかった。自分でもこの高揚感は、彼にまた会えたことからくる嬉しさなんだと感じた。
「僕、仕事の営業で、この辺りの外回りを担当しているんです。あの日もちょうど会社に帰ろうとしていた時でして。雨が激しくなってどうしようと思っていた時に、ここの花が目に入って…せっかくなら花を見ながら雨宿りしようかなと。…傘まで借りてしまいましたがね。」
あの日の出来事は本当に偶然だったんだろうけど、ここで花屋をやっていて良かったなんて思ってしまった。だって君に出会えたんだから。
彼は僕に傘を手渡すと、店内に飾られた花を眺めていた。僕はこのまま彼を帰してしまいたくなかった。だって僕達にはこの傘しか接点がないのに、傘も返されてしまったんだから、彼がここに来ることはもうないんだ。…そんなのは嫌だった。彼とこれで終わりなんて嫌だよ。
僕は彼に名前を尋ねてみた。せめて名前だけでも知りたかった。彼は、そういえばまだ名乗っていませんでしたね、と呟くと、名刺を取り出して僕に渡してくれた。名刺貰っちゃった!どうしよう、どこかに飾りたいくらい嬉しいんだけど。僕は名刺に目を通して、彼を骸君と呼ぶことにした。骸君には、僕のことは呼び捨てにしてもらうように頼んだ。彼は呼び捨てなんて失礼では…なんて言っていたけど、「店長さん」とか他人行儀な呼び方なんて嫌だもん。それにどうやら僕は、骸君より1歳年下と分かったので、呼び捨てで良いよねと念を押すこともできた。名前で呼び合うなんて、骸君を近くに感じられた。
さすがにもう彼を引き止める理由もなくなってしまって、僕は最後に再び彼を呼び止めると、販売用に生けられていた白いユーフォルビアの花を手に取って手早く包んだ。
「はい。これ、骸君にあげる♪この花、白雪姫って名前で売られてるんだ。可愛らしい白い花でしょ?」
「これを僕に?でも貰う理由が…」
骸君は白い可憐な花に戸惑っているみたいだった。まぁ無理もないよね、傘を返しにきただけなのに、いきなり花を渡されたら誰でもそうなるよ。
「僕があげたいだけだから…貰ってくれると嬉しいんだけど。」
「そうですか。…ありがとうございます。あなたには優しくしてもらってばかりですね。」
骸君はそっと笑うと、花束を抱えて店を出た。
骸君、きっと君はまた会いに来てくれるような気がするんだ。だから願いを込めて、あの花を渡したんだ。ーー君にまた会いたい。その願いを込めて。
*****
店の奥に造られたパソコンや帳簿なんかが置かれた部屋で、僕はう〜んと唸っていた。実は最近仕事が終わると、ずっとこんな調子なんだよね。僕の目の前には、骸君から貰った名刺がその存在を主張していた。そこには彼の携帯の番号もメールアドレスも記されている。連絡しようと思えばできない訳じゃない。だけど友人でも何でもない僕が、いきなりメールとかしたら絶対引かれるよね。そうに決まってる。でも骸君に会いたい気持ちを伝えたいとも思ってるんだよね。だけどこっちから連絡なんて…
もうずっとこんな感じに堂々巡りだった。仕事中はさすがにお客さんが居るし、色々忙しいから骸君のことは頭の片隅に追いやることができる。でも仕事が終わったり、休憩でぼんやりしていると、たちまち骸君の顔が浮かんできてしまう。本当に僕、どうしちゃったんだろう。こんなにも誰かのことが気になって仕方がないなんて今まで一度もなかったのに。僕はそれだけ骸君のこと…
僕が骸君に会えなくてぐるぐると悩んでしまっているのを神様も見かねたのか、それとも花を貰って僕に心を開いてくれたのか、それからしばらくして骸君が僕の店に顔を出すようになってくれたのだ。その時の僕の嬉しさといったらなかった。僕の喜びようには骸君も驚いていたんだけどね。骸君は会社帰りに寄ってくれたり、営業で外に出ている時にこっそりと来てくれた。僕達は限られた時間の中でお互いの経歴や好きな物、趣味なんかを語り合った。僕は骸君のことを何も知らなかったから、彼のことを1つずつ知る度に、ますます彼にハマっていった。
今日も仕事の合間なので少しだけですが、と骸君が来てくれた。いつものように他愛のない話をしていると、自然と花の話題になった。
「僕、本当に花が好きなんだ。もうね、花が趣味って言ってもいいくらいだよ!」
「白蘭、あなたを見ていると、そうなのだろうなって思います。花に囲まれているあなたは、とても輝いていますから。…だからついついここに来てしまうんですよね。ここにはたくさんの花があるでしょう?仕事で走り回っていると、こういう場所がすごく癒やしになるんです。」
花を見ていると疲れた心がほっとするんですよね、と骸君が小さく呟いた。骸君の行動範囲の中に、ここが――僕の店が入っていることが純粋に嬉しかった。僕の大好きな花が、骸君の疲れた心を少しでも癒やしてくれているのだと思うと、ただただ幸せだった。
そろそろ行かないと次の商談に間に合わないので、と少しだけ名残惜しそうにしながら骸君が告げた。僕も寂しさを感じながら骸君を送り出そうとした時、彼は何かを思い出したように、あ、と声を上げた。
「どうしたの?骸君。」
「今度僕が来たときに、花のことを色々教えて欲しいんです。僕、花は全く詳しくはないんですけど…知らないことを知るのは楽しいですし、今後何か役に立つかもしれないでしょう?」
「勿論大歓迎だよ!骸君が花に興味持ってくれて、僕もすごく嬉しいよ。」
仕事に向かう骸君に僕は思いっ切り手を振った。さっきの骸君の言葉が僕の気持ちを上昇させていた。あまりにも嬉しいから、今なら僕、空も飛べちゃうかも。まずは分かりやすいように一般に親しまれている花から教えてあげるとして…花言葉も知らないだろうから、それも教えてあげるといいかも。僕は頭の中で、骸君にどう教えてあげたらいいかなぁと考えた。彼には絶対に喜んでもらいたい。僕も仕事が終わったら、もう一度本で調べ直した方がいいかなと思いながら、骸君と入れ違うように店に入ってきたお客さんに笑顔を向けたのだった。
*****
「聞いて下さい。白蘭、あなたのおかげですよ!」
店に入ってくるなり骸君は大きな声でそう言った。今日の彼は会社帰りのはずなのに、全然疲れた顔をしてなくて、むしろすごく嬉しそうに笑っていた。店内には夜も遅いからかお客さんも居なくて、僕はカウンターから出ると、聞いて下さいよ!と楽しそうにしている骸君に駆け寄った。
「嬉しそうだね、骸君。いいことあったみたいだね。」
「そうなんですよ!同僚がずっと手こずっていた商談を僕がまとめることができたんですよ。あなたのおかげでね。」
「え?僕が?僕、何もしてないと思うけど…」
「その商談の取引先の方がとても気難しく一筋縄でいかないような人で、なかなか契約ができなかったらしく、僕が行くことになったんですよ。」
「うん。」
「その方と色々話していた時に、どうやら夫婦で園芸が趣味で花が好きだということが分かったんです。僕はそこで、あなたから教えてもらった花の知識で応対しました。そうしたらとても盛り上がりまして、僕のことを気に入ってくれて取引しても良いと言って下さったんですよ。」
「良かったじゃん!でもそれは僕っていうより、骸君が一生懸命花を知ろうとして頑張った結果だよ。」
「あなたからしてみたらそうかもしれないでしょうが、僕は本当にあなたのおかげだと思っています。…ありがとう、白蘭。」
骸君は綺麗に笑って僕の手をそっと握った。僕は引力に引き寄せられるように彼の笑顔から目が離せなくなって、彼に手を握られたままだった。僕が…僕が骸君の力になれている。小さなことかもしれないけど、骸君を喜ばせてあげられている。こんな風に骸君とやり取りを重ねる中で、僕は多分骸君に近付けている…そして骸君も少しずつそれを受け入れ始めてくれているんじゃないかなって思うようになっていた。
だけどそれは、僕の勘違いだったんだ。
*****
骸君がたった今発した言葉の意味が僕には分からなかった。
久しぶりに会社帰りに店に来てくれた骸君は、僕に初めて花束の注文をした。今まで何度か目に付いた花を買って行くことはあったけど、花束を作って欲しいと言われたことはなかったから。大切な人にあげる花束なので、あなたに是非ともお願いしたいんです。本当は明日買うと良いのですが、時間がないので無理なお願いですが、日持ちする花でお願いしますと彼は付け加えた。
僕、何1人で舞い上がってたんだろう。骸君にはちゃんと大切にしている彼女が居たんだ。…本当馬鹿みたい。心の動揺を彼に悟られたくなくて、僕は下を向いて花を選んでいった。だけど体は正直で、骸君の言葉に花を持つ手が震えていた。白と青でまとめられた花束を何とか気取られないように骸君に手渡した。彼はそれを受け取ると、とても綺麗ですねと微笑んだ。
「きっと彼女も喜びます。」
僕じゃない誰かのことを想って告げられた言葉。
僕の中で、何かが切れる音がした。
花束を作る作業台から骸君に近付くと、僕は彼の腕を引っ張って無理矢理口付けた。自分でも何やってるんだと思ったけど、もう止められなかった。驚きに目を見開く骸君の口をこじ開けて、強引に彼の舌を絡め取る。骸君は息ができず苦しいみたいで、僕の胸を小さく叩いた。そのはずみで彼の手から花束が零れ落ちた。だけど僕は骸君の抗議をはねのけて、彼の唇を思うまま貪った。
「や、やめて…下さい!」
骸君は無理矢理体を離すと、思い切り僕を突き飛ばした。僕が倒れた拍子で飾られていた花が散らばり、バケツの水が床に広がった。
「あ……」
骸君は真っ青な顔をして、肩で息をしていた。そして足元に転がっていた花束を拾い上げると、僕の方を見ることもなく走って店を出ていった。
何てことしてしまったんだろう、僕は。1人残された店内で僕は動けずにいた。彼が僕のものにならないって思ったら、もう何も考えられなくなってた。僕を見てくれないなら、いっそ…って。
「ごめん、骸君。…ごめん。」
何度も何度も呟いたその言葉は、そのまま誰にも届くことなく空気に溶けて消えた。
*****
今すぐにでも骸君に謝らなきゃならない。そんなこと分かりきっているのに、あれから僕は何もできずにいた。骸君に会う勇気が出なかったのだ。謝りたい気持ちで一杯なのに、彼からはっきりと拒絶の言葉を貰うことが怖かった。もうこれ以上ないというくらい嫌われるようなことをしておいて、何を今さら。僕はこんな人間だった?こんなに弱い…このままでは駄目なのに。
気が付けば骸君に強引に口付けてしまってから1週間が経っていた。僕はその間もこのままではいけないと思いながら、ずるずると日々を過ごした。今日も沈んだ気持ちを抱えたまま仕事をした。時計を見ると、もう営業時間も終わりを迎える頃だった。そろそろ店の前の看板を仕舞おうかなと、入り口に目を向けて僕は固まってしまった。そこには今ここに1番居るはずのない、居る訳がない人物が立っていたのだから。
「骸、君…」
「あなたにどうしても謝りたくて…」
「…何で!骸君が謝る必要なんてないじゃない。謝るのは…僕の方だ。」
僕は絞り出すように声を出した。だけどその声はみっともないほど震えていた。
「……嫌じゃ、なかったんです。」
「え?」
「嫌ではありませんでした。あなたに…その、キスされても。ただ突然あんなことされて、驚いたんです。どうして良いか分からなくなって、思わずあなたを突き飛ばしてしまったんです。…だからそれを謝りたくて。でも忙しくてなかなか来れずに今日まで先延ばしにしてしまいました。」
僕は骸君の言葉を黙って聞いていた。…嫌じゃなかった?骸君は僕にキスされても?だけど。
「骸君、今僕とキスしたこと嫌じゃなかったって言ってくれたけど…君には彼女が居るんでしょ?花をあげるような大切な人が。」
だったらすごくすごく悲しいけど、その人の方を大切にしてあげなきゃいけないよ。骸君は僕の言葉に眉を寄せると、何言ってるんです?と尋ねてきた。
「だって、この前の花束って彼女さんにあげる為のものなんじゃないの?」
「あれは、僕の年の離れた従姉妹へのものです。その子は凪というんですが、今度長期留学をするので、頑張るようにと花束をあげたかったんです。あの時何とか持ち帰ったので、無事渡すことはできましたが。…だから僕に彼女は居ませんけど。」
えぇ?何?…じゃあ僕が1人で、勝手に暴走しちゃっただけじゃんか。
「それに僕、これからも彼女なんて作る気ありませんよ。…あなたが僕を想ってくれるなら。」
「む、骸君、それって…」
信じられないようなことを骸君は口にした。僕がその意味を理解する前に骸君が続けた。
「僕、あなたに会って、花を楽しむことを知りました。ここを訪れるのも、花を見ていると元気を貰えるからです。だけど、花だけではなかった。…白蘭、あなたが居たから。いつの間にあなたの花のような笑顔も、僕の大切なものになっていた。」
骸君はそのまま僕のすぐ近くまで歩くと、じっと僕の瞳を覗き込んだ。赤と青の綺麗な瞳は、どこまでも穏やかだった。
「それに、誰かからこんなにも想われるなんて、初めてのことなんです。…あなたはいつも、僕に優しい気持ちを向けてくれていた。その意味に気付いてから僕は、くすぐったいような温かい思いがしました。だから…あんなことされても、嫌じゃなかったんですよ。」
それで自分で色々考えて、今日会いに来たんです、と骸君は静かに言った。
「…骸君、この前のことはやっぱり謝りたい。…ごめんね。僕、本当に馬鹿だよ、順番間違ってるよね。」
僕も骸君に1歩近付く。彼は僕の言葉を待っているように見えた。
「…まだ君のこと、好きでいてもいいかな?」
「僕の方こそ、あなたを好きになって良いんですよね?」
僕はもう1歩歩くと、骸君を抱き締めた。この前みたいに無理矢理じゃなく、そっとそっと包み込むように。骸君もくすりと笑って僕の背中に腕を回した。その優しいまでの温もりに、僕は泣きそうになってしまったんだ。
*****
僕は昔から花が好きで、花に関わっていられるようにこの仕事を選んだ。
花屋として働くようになってから色々な花を見た。可愛い花、凛とした花、色鮮やかな花。本当にたくさんの花を。
だけどその全てを超えてしまうような1番綺麗な花を僕は見付けてしまったんだ。
それはね、君だよ、骸君。
僕にとって1番大切で綺麗な花は、もう君だけなんだよ。
だからいつまでもいつまでも、ずっと僕の側で咲き続けてね。
END
あとがき
今回はヘタレで勝手に勘違いして暴走しかけた白蘭になってしまいました。こんな白蘭、大丈夫ですかね?格好良い彼を求めていらっしゃる方には、本当にすみませんm(u_u)m私が書くと大体こんな感じになってしまうみたいです。
あとお店ネタをすると、どうしても2人きりにさせたくて、お客さんが居ない時間とかのワンパターンなお話になってしまいますが、大目に見て下さると嬉しいです^^
読んで下さって、本当にありがとうございました(^▽^)
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