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後書き*オマケ


やっと終わったけど、終わり方あれじゃ駄目だったかなぁ? なんか中途半端な感じ出てたりする?
って聞いても書き直すつもりはないので、どうしようもないんですが(汗)

自分の中で何かが色々と変化していることを、今までは気づきつつあったけど、完璧に認めざるを得ない状況をつくりたくて書き始めたのになぁ。
いつの間にか脱線してるし、無駄に長い気がするし、やっぱり上手くいかなかった(..;)
でも苦戦した分愛着があるというか、終わってみれば好きな作品になってるのです。
今章も一人で大反省会を開催しなきゃいけないこと必至ですが、少しでも楽しんでいただけてたら幸せです!;)

最後まで読んでいただきありがとうございました!




●オマケ●


「由希ちゃんよぉ、お前が責任者ってどうなの?」
「知りませんよ」
「てことは何? 明らかに年下の由希ちゃんを上司だって紹介しなきゃなんねぇの? 俺は」
「文句は田辺さんに直接言ってもらえませんか」
「だいたいあいつ、帰ったってどういうことだ!」
「用事があるらしいですけど。まあイレギュラーな事態なんで」
「はっ! 愛姫ちゃんのとこにでもシケこんで、自分だけ気持ちいいことやってんだよ! あのムッツリ野郎が!」
「だから知らねぇっつってんでしょうが!」
「ケッ! 何が悲しくて深夜にお前と謝罪に行かなきゃ……」

うるせぇ人だな! あんたは前半遊んでただろうが! 俺だって被害者だ!
と、心中で悪態をつきながら、文句を言う田中さんを伴い目的地へと急ぐ。早足で歩く俺らの後ろには、顔面蒼白でついてくる部下が一人。ミスった張本人だ。

行った先でひたすら謝り倒し、それでもぐだぐだねちねちと嫌みを言われ、やっと解放された時にはもう、暗い空の色が白々と明るくなりかけていた。

一人デスクに残り報告書作成という、最後の仕事をしている時。
人に重役を押し付けといて、今頃ぐうすか寝ているのだろう男を思い浮かべた。
あの上司が唯一の甘やかす対象が、あの女だということが、もはや青天の霹靂なんだが。その唯一の存在に対しても、仕事優先を貫いている男だったのだ。
あの女はどんな魔法を使ったのだろうか? と、馬鹿げたことを思わずにいられねぇ。
あの女の人懐っこさと素直な性格は認めるが、女としての魅力は見いだせねぇ。
あの男の変わりようは皆さん知っての通りだが、だからこそ、森下という女は不思議だ。
あのつり上がった目尻を下げる瞬間を、ごくたまに、それも刹那的に拝むことができるが、視線の先にはもちろん森下がいるのだ。

もしかして休日には、いつでもあんな目をして過ごしてんじゃねぇだろうな? うーわ、ねぇよ、あんたマジでそれはねぇよ!

……俺はあの仕事人間には、誰が相手にしろ、もう少し思いやりっつうもんを学ぶべきだと思っていたが、どうもそれは間違いだったようだ。
人にはそれぞれ役割がある。あの鬼がいつもにこにこ笑って、優しく穏やかな声で喋るとしたら、たぶん今の数倍は恐ろしい。

つーかこんな想像する俺も相当気持ちワリィ。
……とっとと終わらせて帰るか。



20120606.
オマケがマジで不要な話だった件。

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あきゅろす。
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