[携帯モード] [URL送信]

イナズマイレブン
追跡


それでも僕は、彼女が好きだった。

どうしてかわからないけど、少なくとも二人はすれ違っている。
それをチャンスと思う、卑怯な僕がいた。





「頭を冷やしてこい!」
世界へと進出した僕たち。
イギリスに勝って、練習していたとき響いた監督の怒号に、びくりと体を震わせた。

最近様子がおかしい鬼道くん、佐久間くん、不動くん。
それを追う円堂くん。

そしてなぜかそれを追う芦川さん。
どうして君が追うんだ!

「どうしたヒロト」
彼女を追いたい衝動に駆られる。それでも、
「なんでもないよ。続けよう!」
僕は、緑川の分まで頑張ると決めたんだ。
練習に集中しよう。同じようにつまみ出されてはかなわない。





「円堂たちは、今夜は帰ってこないそうだ」
ざわりと、監督の言葉にざわつく。
「あ、あのあの!」
そこで音無さんが勢いよく挙手した。
監督が音無さんを見やると、
「もしかして芦川先輩・・・も・・・」
ゴニョゴニョと語尾を濁す音無さん。
そういえばそうだ。彼女は女の子だ。
個人的にも、帰ってきてくれなきゃ困る。

「・・・心配はない」

曰く、芦川さんはイタリアエリアで怪我人を発見して病院にいるらしい。
今もその怪我人についてるらしい。
帰ってくるかは不明。



てか、怪我人羨ましいよ・・・。



[*前へ][次へ#]

あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!