freeze
6
「あんたね、さっきから煩わしいのよ。そんなに大声で呼ばなくたって十分に聞こえているんだから」
(えっと…親友?)
その美少女はふと私に視線を戻すと、
「ごめんなさいね、あの子馬鹿だから。私は今井蛍。よろしく」
そう言って去っていった。
あの子は…おしとやかで静かそうだな。
そんなことを思っていると、次々とクラスメートが挨拶にやって来る。
半ばウンザリしながら適当に返事をしていたとき、
「ちょっとあなた!棗くんの隣の席だなんて図々しいのよ!」
編入初っ端からいきなり言いがかりをつけられた。
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