[携帯モード] [URL送信]

freeze



「はっはーん、二人ともやっぱりあの時何かあったんやな?」


『なっ…何にもないってば!ほら、早く行こうよ!!』


二人の間に何かがあったことに気付き、いたずらにそう言った蜜柑を押し出すように玲は教室を出た。




「あ、あいつとは何もないから…」


気まずそうに言った流架に、しかし棗は鼻を鳴らした。


「はっ、どうでもいい」


そう言って、サボるつもりなのか教室を出て行く。






「棗……ごめん」




後ろ姿にかけたその言葉は、多分棗に届かなかった。

【*前へ】【次へ#】

5/15ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!