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freeze



鳴海に呼ばれた玲は、職員室に来ていた。


『…鳴海先生いらっしゃいますか?』


「ああ、玲ちゃん!待ってたよ」


奥から鳴海先生が現れて、私を中へと促す。


へぇー、職員室って意外に大きいんだな…。


初めて入った室内に辺りをキョロキョロしていると、奥の方で鳴海先生がこっちこっち、と手招きした。



「今日呼んだのは他でもない玲ちゃんのことなんだけど、このあいだ少し話したよね?星階級が変わるかもしれないって」


ああ、そのことか。


呼ばれた理由に思い当たるとさらに鳴海先生が言葉を続ける。


「玲ちゃんはもともとアリスの質が高いし、それに最近は授業にちゃんと出るようになったしね。おまけに二つのアリス保持者だから、話し合いの結果、玲ちゃんの階級はトリプルに上がったんだ」


そう言って星が三つのバッジを渡される。


『わぁ…っありがとうございます!』


顔を綻ばせてそれを受け取ると、鳴海先生はにっこりと笑った。

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あきゅろす。
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