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freeze
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『ふぅ…ありがとう』


足を綺麗に洗い、簡単な手当てを終えた玲は靴を履いて歩こうとする。


「…っ、危ない!」


しかし次の瞬間バランスを崩してしまい、それを間一髪で流架が支えた。



『……乃木くん』


必然的に流架が玲を抱き締める形になってしまう。


慌てて流架は体を離そうとしたが、しかし玲がそれを止めた。


「神崎……?」


『…ねぇ、乃木くん。あの時私を抱き締めてくれたのって…あなた?』


玲に見上げられ心臓が高鳴る中、そう問い掛けられる。


「あの時…」


確か、神崎の能力を知った日。


『泣いてる私を優しく抱き締めてくれた…女の子じゃないのは分かったけれど、あの時はそれが誰か確かめるどころじゃなくて…』


そう言って目を細める玲。


「……俺、じゃない。棗だよ…」


『…誤魔化してる?』


ああ、やばい。心臓が持たなさそう。


至近距離で見つめられ、流架は思わず視線を逸らした。

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あきゅろす。
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