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freeze



こうして私たちは、職員室と水道に分かれた。




乃木くんに支えられながら水道で泥と血を洗い流す。


『ねえ、日向くんは…きっと蜜柑ちゃんのことが好きって思わない?』


「………………は?」


予想外の言葉に流架は口をポカンと開く。


その様子にくすくす笑いながら、


『だってあんなに仲いいんだもん。蜜柑ちゃんはどう思ってるのかわからないけど、…きっと両思いだねっ』


そう言った玲に少し考えて流架は首を振った。


「いや…どう考えてもそれはないと思う」


『ええ!?でも喧嘩するほど仲がいいって言うでしょ?』


そんな玲に流架は困った顔をする。


多分、棗が気になっているのは神崎のほうだろうな…。


しかしそんな流架の考えには気付かずに、


『二人ともまだ自分の気持ちに気付いていないんだよ。きっと二人っきりになった今、お互いに自覚しあうと思うな』


にっこりと笑いながら言った。

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