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freeze



ブォッ!!


ひゃあっ…!


明らかに普通の球が出すはずもない風きり音をたてて、玲の顔面すれすれを飛んでいく。


『き……危険っ…』


早く当たって安全な外野に行きたいのだが、その危険球に自ら当たることすらできない。


いっそ辞退してしまおうかと考えた時。




ドゴオォンッ!!


「ブぐふぉっ!!!」


『蜜柑ちゃ…きゃあっ!!』


蜜柑が顔面に棗の投げた危険球をくらい、後ろへ飛ばされたあげく、玲と衝突してしまったのだ。


『蜜柑ちゃん大丈夫っ!!?』


だって明らかに危ない音だったしっ!!


玲も擦った足から血が出ていたが、構わず蜜柑に駆け寄る。


奇跡的に鼻の骨は折れていないらしく、鼻血程度ですんでいた。



『日向くんっ!女の子に酷いよっ!!』


いくら気を惹きたいからって、こんなことしても嫌われるだけだよ!?


そう言って睨むと、日向くんはチッと舌打ちをした。

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あきゅろす。
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