[携帯モード] [URL送信]

freeze



「はいはい、皆静かに。それじゃあ玲ちゃんの席はどこにしようかなー?」


鳴海先生が辺りを見渡す。


所々に空席があり、どこにしようか決めかねている様子だった。



うーん、なるべく静かそうな人の隣がいいな…。


そう思っていると、一人全く興味なさそうに漫画本を扱っている男子を見つける。


あまり騒がなさそうな感じだ。



『先生…あそこの席がいいです』


そう言って指さすと、クラス中が驚きにどよめいた。



「玲ちゃん…いいの?」


『?駄目なんですか?』


わけが分からず首を傾げると、鳴海先生はとんでもないとばかりに首を振る。


「いや、全然構わないよ!じゃあ玲ちゃんは棗くんの隣の席に決定ー!」


テンション高いな…、とか思いながら、その棗とかいう人の隣の席に腰を下ろす。


想像していたとおりその男子は視線さえ向けてこず、干渉があまり好きではない私には好都合であった。




【*前へ】【次へ#】

4/24ページ

[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!