freeze
10
しかし、
「こいつらが流架にしたことを俺は絶対に許さない…!」
日向くんは相当怒っているらしく蜜柑ちゃんに向かって攻撃しようとした。
『っ!やめろ、人を傷つけるなっ!』
慌てて棗を止めようと氷を出そうとする、が。
(ここでこれを出すわけにはいかない…)
心でそれを十分に理解していて、だけど目の前で誰かが傷つくのも見ていられなくて。
何とかしたくて、氷以外出せないことを理解していながら私は能力を発動させたんだ。
「!!」
次の瞬間、棗の体が大きく後ろに吹っ飛ぶ。
「…なっ…お前」
「玲ちゃん…っ!?」
「か、神崎さん?」
「あなた…」
「神崎っ!?」
その場の全員が驚きに固まった。
…玲自身も。
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