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freeze



『ん……なに?』


私は辺りの騒々しさに目を覚ました。


空を見上げると、既に太陽が落ち始めている。


やっば…夕方までずっと寝てたんだ。


絶対怒られる、しかしそんな思考は唐突に響いた誰かの叫び声によって途切れてしまった。


『蜜柑、ちゃん?』


ただごとではない様子にさすがに気になって、そちらへと足を運ぶ。


寝起きなので、ゆっくりとなのだが。






『……なに、してるの…?』


軽く覗いて引き返すつもりだった。


他人の面倒にわざわざ巻き込まれることはない。


そう思っていた…のに。




『…何してるのよ、日向くん』


目の前の光景。


飛田くんと蛍ちゃんが火に囲まれて苦しげな表情をしていて、それを片手に火を具現化させている日向くんが冷たい表情で見下ろしている。


その時の私の声は震えていたのかもしれない。

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