freeze
6
「ウチは無効化のアリスなんやで」
無効化…!
「玲ちゃんと比べるとめっちゃ地味なアリスなんやけ『欲しいっ!』」
突然そう言った玲に、蜜柑はかなり驚く。
「え、こんなんが欲しいん?」
『欲しい、私のと交換してくれない?』
そう言った私に蜜柑ちゃんはみるみる笑顔になる。
「ホンマ!?ウチ実は玲ちゃんのめっちゃ欲しかったんや!」
そして互いに交換しあうと、蜜柑ちゃんは嬉しそうに席に戻っていった。
私は蜜柑色のアリスストーンを握り、内心拳を突き上げる。
よし、もうフェロモンなんか怖くないっ!
この授業に出てよかった、そう思った瞬間だった。
【*前へ】【次へ#】
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!