freeze
2
しばらくして、やけに騒々しい教室の前まできた。
そこで足を止めた鳴海先生にまさかと思う。
『…このクラスですか?』
「そうだよー、うるさいけど楽しいクラスだから安心してね」
安心なんて出来るわけない。
(はぁっ…)
先に教室へと入っていった鳴海先生の背中に溜息をつく。
『…騒々しいのは嫌いなんだけど』
こっそり呟いたとき、急に中の喧騒がやんだ。
凄い、鳴海先生が入った瞬間…
その統率力の高さに感嘆していると、中から自分の名前を呼ばれた。
「玲ちゃん、入っておいで」
.
【*前へ】【次へ#】
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!