freeze
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「今日からこの学園で過ごすんだ。よろしくね、玲ちゃん」
『はい、鳴海先生』
先程からやたらとフェロモンを撒き散らす先生に手を引かれ、クラスへと歩き出す。
(広い学園だな…)
公立に通っていた時にはまさか、こんなところに来るとは思いもしなかった。
「最初は慣れないと思うけど、いい子達ばっかりだからすぐに馴染めると思うよ」
その笑顔にくらりとしてしまいそうになるが、何とか堪えると先生は苦笑した。
「ああ、ごめん!僕はフェロモン体質だからね」
なるほど、その言葉にようやく納得する。
先程から妙にドキドキしてたのはそのせいだと。
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