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戯れ歌狂詩曲(ラプソディー)

その衝撃で少しバランスを崩したがなんとか整えた

「あっ、すみません」

「痛いなぁ〜」

「ごめんなさい、前が見えてなくて…」

その人を見ると

「(うわっ…)」

髪はオレンジより少し赤みがかかっている

三つ編に腕に巻かれた包帯

黒い男用のチャイナ服

「(どうしよう…神威さんとぶつかっちゃった…)」

神威は雷槍と恐れられている夜兎族の人

結構怖がられている

無論私もその1人

「君?ぶつかった子」

「ひゃあ!?」

いつの間にか舞の前には神威がいた

張り付いた笑顔を浮かべている

「あっ…あの…すいません」

「何が?」

「えっ…えっと、ぶつかってしまった事」

「……」

「あの…前見えてなくて…」

あわあわと舞がわけを説明していると

「君どこの団員?あんまり見かけないけど…」

「は…はい、第三師団です…!!」

「あぁ來のとこか」

「はい…」

「そっか、それならいいや」

「えっ?」

「來と俺悪友だからそれに免じてぶつかった事は許してあげる。それに君女の子だしね」

「あっ…ありがとうございます!!」

お辞儀をしようとしたら

「あぁ荷物倒れるよ」

「あっ!!」

間一髪倒れずに済んだ

「大変かもしれないけど頑張ってね〜」

手を振って神威は去っていった

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