戯れ歌狂詩曲(ラプソディー)
2
「はぁ〜…やっと着いた」
重い荷物を抱えながら倉庫の前で息を整える
ドサッと荷物を降ろすと、その衝撃で少し空気がブアッと舞う
「てか重いよ〜何で女にこんな重い荷物持たせるのぉ!?」
ぶつぶつと愚痴をこぼしていると
「おい舞!!まだ残ってんぞ!!」
「はーい!!ただいま参りまぁす!!」
大声で返事をし、少しズレた眼鏡を掛けなおし、再び来た場所に戻る
「あぁ〜重いよ〜」
何かが入った箱を何段も積み重ねているため、前が見えない
足元と気配だけで歩いているようなものだ
「(誰ともぶつかりませんように…)」
祈っていたのも束の間
ドンッ
誰かにぶつかった
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