戯れ歌狂詩曲(ラプソディー)
3
宇宙船から降りてきた男は睨みつけてくる天人をものともせず、歩き続け、やがて幹部達と話し始めた
「なんかものともしませんでしたね」
「へぇ〜得体の知れない星でも強そうな奴がいるんだね」
「はぁ〜また始まったよ、うちの団長の病気が」
やれやれとため息をつき、阿伏兎は神威を鉄柵から引きずり下ろした
「間違っても客人に手出すなよ」
「分かってるよ」
「…舞?」
「んっ?」
アスターに呼ばれて舞は我に返った
「どうしましたか?」
「んっ、いや何でもない…」
「それより先程來様から連絡がありました」
「団長が?」
「あの鬼兵隊という輩が至急応援を要求したらしいです」
「へぇ〜」
「行きますか?」
「…いいや、私どっちかって言ったら戦闘向けじゃないし。アスターは?」
「私は今回は来るな、と來様に言われました」
「どうして?」
「來様は、鬼兵隊が嫌いらしいです」
「…団長でも嫌いなものってあるんだ」
舞は多少驚いた
「はい…そして…久々に血が騒いだと」
「えっ…それってやばいんじゃ…」
「そうですね…精神破壊者(スピリットデストロイヤー)と呼ばれていますから相当面白いものを見つけたのかと…壊すみたいですよ」
「…いいんですか?そんな事して…」
「ヒトが動ける最低限の機能は残しておくと…」
「ハハッ…」
舞とアスターが話し込んでいると神威が呼ぶ声がしたので、2人はその声に向かって駆けていった
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