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白百合の憂い 二部

ドン


「うわァァ!!」

「船が突っ込んできやがった!!」

「なんてマネを!!」

わあああああっと桂一派は鬼兵隊に攻撃を仕掛ける

「「なっ!!」」


「高杉ィィィィ!!貴様らの思い通りにはさせん!!」

「チッ、全員叩き斬るっス!!」


わああああっと合戦が始まった


「エリザベス…みんな…」

「すみません桂さん、いかなる事があろうと勝手に兵を動かすなと言われておきながら桂さんに変事ありときき、いてもたてもいられず、かような事で桂さんが死ぬ訳がないと信じておりましたが最後の最後で我らは…」

「やめてくれ、そんな顔で謝る奴らを叱れるわけもない…それに謝らなければならないのは俺の方だ、何の連絡もせずに」

「桂さん、あなた一人でとめるつもりだったのでしょう。かつての仲間である高杉を救おうと騒ぎを広めずに一人説得にいくつもりだったんでしょう」

「それを我らはこのように騒ぎ立て高杉一派との亀裂を完全なものにしてしまった、これではもう…」


「言うな…奴とはいずれこうなっていたさ」





優莉




すまん




約束は…




『桂さん、ここはいいから早く行ってください』

「!!」

『まだ間に合います』

「…エリザベス」


『今度はさっさと帰って来てくださいよ』


「…!!」









『高を助けてあげてよ…このまま苦しませないであげて』









「すまぬっ!!」









エリザベスの言葉と夢で逢った優莉の言葉が重なった気がした

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