白百合の憂い 二部
1
「…刹那」
『……』
闇に光る紅色の水
高杉はそこに繋がれている金髪の女の名を呼んだ
しかし女は高杉をみようとしない
「なぁ…こっち見てくれよ」
『……』
「何で…やっと逢えたっていうのに…!!」
『…止めてよ』
「!!」
『こんな事止めてよ…私はこんな事望んでない…!!誰も望んでないよ』
「刹那…これは」
ドォン
ドォン
「…騒がしいな」
似蔵の奴…
派手に暴れたな
「…刹那、待ってろ」
『何処行くの?』
「外の騒がしい奴等を…
壊してくる」
『!!止めてっ!!お願い!!』
刹那の叫びは届かなかった
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