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白百合の憂い 二部

「あっ、あんたは…人斬り…人斬り似蔵ォォ!!」

新八も辻斬りの犯人を知り、声をあげた

「件の辻斬りはアンタの仕業だったのか!!それに銀さんも…何でここに!?」

「目的は違えど、あいつに用があるのは一緒らしいよ、新八君」


「嬉しいねぇ、わざわざ俺に会いに来てくれたわけだ」

似蔵は飛ばされた刀に手をかけた

「こいつは災いを呼ぶ妖刀と聞いていたがね、どうやら強者も引き寄せるらしい。桂にアンタ、こうも会いたい奴に会わせてくれるとは、俺にとっては吉兆を呼ぶ刀かもしれん」

その言葉に新八が口を開いた

「桂さん…桂さんをどうしたお前!!」

「おやおやおたくらの知り合いだったのかぃ、そいつはすまない事をした。俺もおニューの刀を手に入れてはしゃいでたものでね、ついつい斬っちまった」

「ヅラがてめーみれーなただの人殺しに負けるわけねーだろ」

銀時の言葉には怒りが見え隠れしている

「怒るなよ、悪かったと言っている。あ…そうだ」


「「!?」」

「ほら、せめて奴の形見だけでも返すよ」

そう言って似蔵が見せたものは桂がいつも結っていた髪の束だった

「記念にと思ってむしり取ってきたんだがアンタらが持っていた方が奴も喜ぶだろう。しかし桂ってのはホントに男かぃ?このなめらかな髪…まるで女のような…」

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あきゅろす。
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