白百合の憂い 二部 7 ガァン 一方銀時は依頼でとある刀鍛冶に来ていた 「あの〜すいませ〜ん、万事屋ですけど」 ガァン 鎚を打つ音が響き、銀時の声はかき消される 「すいませーん、万事屋ですけどォ!!」 「あー!!あんだってェ!?」 「万事屋ですけどォ!!お電話いただいてまいりましたァ!!」 銀時は精一杯叫ぶが 「新聞ならいらねーって言ってんだろーが!!」 返事が噛み合っていない 「バーカ、バーカ、ウンコ!!どーせ聞こえねーだろ」 その瞬間ハンマーが飛んできて、銀時の顔にクリーンヒットした 「いや大変すまぬことをした!!こちらも汗だくで仕事をしているゆえ、手が滑ってしまった、申し訳ない!!」 「いーえいえ」 貼り付いた笑顔を浮かべる銀時だが 「(ぜってー聞こえてたよコイツら)」 「申し遅れた!!」 「?」 「私達は兄妹で刀鍛冶を営んでおります!私は兄の鉄矢!!そしてこっちは…」 鉄矢は自己紹介をしたものの青髪の女の子はそっぽを向いた 「オイ、挨拶くらいせぬか鉄子!名乗らねば坂田さん、お前を何と呼んでいいかわからぬだろう鉄子!!」 「お兄さん、もう言っちゃってるから、デカイ声で言ってるから」 「すいません坂田さん!!コイツシャイなあんちきしょうなもんで!!」 一通り自己紹介が終わったのか銀時が口を開いた [*前へ][次へ#] [戻る] |