白百合の憂い 二部
1
刹那が暴れてから数日後
安堵の日々に戻ったが刹那に近づくものはいない
刹那に会いたいという者も僅かにいたが高杉が部屋に隔離しているために会えるものはほんの一部だけだった
「うっ…」
医療室のベッドで横になっているまた子は特に外傷はなかったものの、『あの日』の刹那を見てから時折フラッシュバックを起こすようになっていた
今も寝たきりの生活を続けている
「はーろぉ♪」
「!?」
ドアの前に目を向けると來が手錠を指で回しながら笑って立っていた
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