白百合の憂い 二部 3 「刹那…」 「?…高?」 元に戻った刹那は高杉を見上げる 「刹那…!!」 「どうし…っ!?」 高杉の頬に手を伸ばした瞬間、刹那は自分の手が血まみれになっていることに気付いた 「えっ…なんで…」 「?」 「私、血だらけなの…?」 「!?」 「(!?覚えてない…!?)」 高杉が驚いたのと同時にまた子も先程の行為を覚えていない刹那に驚きを隠せなかった 「あっ」 刹那が後ろを向いた瞬間、無残に転がる死体の中、脅えているまた子を捉えた 「えっ…なんで…みんな死んでるの…?」 「う…嘘…!!覚えて…ないんスか…!?」 「何で…また子ちゃん…そんなに脅えてるの?」 刹那がまた子に近づくたびにまた子は後ずさった [*前へ][次へ#] [戻る] |