白百合の憂い 二部
5
「誰!?」
『私は「アナタ」だよ、龍星優莉」
「なに…言って…」
『ずっとアンタを見てきた、アンタの内側から』
「うち…がわ…?」
『ホントに戦うの嫌いなんだね』
「!!」
『誰も傷つけたくない、誰も殺したくない、誰も死んでほしくない。たいそう立派なエゴだね、「私」』
「何で…いけないの…?」
『アンタはただの甘ったれだよ、その思いとは裏腹にアンタの周りはずっと消えてるじゃないか、高の周りも、銀の周りも、ヅラの周りも』
「!?何で…みんなのこと…」
『言ったでしょう?私は「アナタ」なのよ、私も龍星優莉』
「えっ…?」
『アンタを呼んだのは他でもない
私と変わってよ』
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