白百合の憂い 二部
4
シャワーを止めて、ふと目の前にあった蒸気で曇った鏡を見た
「…!?」
そこで刹那は信じられないものを目にした
昨晩刺された肩の傷口が塞がっていたのだ
傷痕は多少残っているが、ほぼ塞がれていた
「なん、で…」
傷口を触ってみても痛みはなかった
一晩で塞がるのはおかしい
攘夷の時でも完全に塞がるのに早くて2週間かかった
治癒力が上がったのかわからなかったが、刹那は少し疑問を残したまま、風呂場から上がった
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