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白百合の憂い 二部

「…さん、銀さーん!!」


ドンドンと襖を叩く音で銀時は夢から目を覚ました


「銀ちゃんいい加減起きるアルー!!」

パァンと思い切り襖を開け、寝ている銀時にダイブする神楽


「いってぇ…!!神楽朝からうるせぇ」

「銀ちゃんがいつまでも起きないからネ!!今日仕事アル」

「ほら朝ごはんなら僕が作っておきましたから…あれ?」

新八は銀時を見て不思議なものを見たような目で銀時の様子を伺った

「銀さん…何か嫌なことでもあったんですか?」

「はっ?何言ってんだ」

「あっ…」

そこで神楽も普段の銀時から見られないものを目にしたような感じで銀時を見た

「銀ちゃん…


何で泣いてるアルカ?」

「えっ…?」

銀時は指で目頭を拭うと、僅かに水滴が付いている事に驚いた



いつの間にやら泣いていたらしい


「寝て泣くなんてよっぽど忘れられない昔の女とか出てきたアルヨ」


神楽の言葉を余所に銀時は先程の夢を思い出していた




「(夢見て泣くなんて…女々しいな俺…)」

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