白百合の憂い 二部 8 「てめぇ春雨の一味か」 そこで高杉は來が只者ではない事を再認識した 「実はさーこっちでさ、春雨がね、麻薬売りさばいてた事があるんだよ」 「転生郷か…」 「へぇ〜ご存じなんだね」 「江戸の情報は大体入ってくるからな」 「流石♪まぁ僕は商売云々どうでもいいんだけどさ〜あれから元老(うえ)が煩くてね、潰したのがたった2人の侍なんだって」 「2人…」 「1人は桂、もう1人は銀髪頭の侍」 「…ほォ」 「あっ知ってる顔だね」 「そいつら斬ればいいのか?」 「まぁそんなとこ〜」 「面白そうだな…」 高杉は喉を鳴らして笑った 「おもしれぇ…春雨とは前から組みてぇと思ってたところだ…いい話が聞けた」 「えへへっどうも。後は春雨に直接話してみてよ、僕だけがいいってわけにはいかないからさ。話し上手な奴送り込めば上手く転がせるんじゃない?元老(うえ)には僕が言ってあげるからさ〜」 [*前へ][次へ#] [戻る] |