白百合の憂い 一部 8 「なぁヅラ」 「ヅラじゃない、桂だ」 「高杉…優莉に惚れてるよな」 「…そうだな、あそこまで優莉のことを心配してるからな」 「優莉も…そうだよな」 「…そうだな」 「俺も優莉のこと好きだったんだけどな〜」 「俺だってそうだ、惚れないほうがおかしい」 「でもアイツにはかなわねーや」 「…いつ気づくのか、互いに」 「あー確かに、どっちも言い出せないままだったらやべーよな」 「でも…そのうちどちらかが言い出すだろう」 「そうだな…俺は優莉の幸せを祈る」 「…俺もそうすることにしよう」 [*前へ] [戻る] |