白百合の憂い 一部 3 「高…待って…!!」 部屋を出て行ってしまった高杉を優莉は追いかけた 廊下の途中で追いつき、高杉の腕を掴んだ 「高…何で反対するの?」 「…さっきも言っただろ、戦場で迷いがあるやつは足手まといになるだけだ」 「ならないよ…!!お願い…私も戦いたいの…!!」 「待ってろって言ってるだろ」 「私だって…ホントは戦いたいんだよ…!!毎日仲間が死んでいって…黙って見てられないんだよ…!!」 「……」 高杉は優莉の方は向かず、ただ黙って優莉の言葉をきいていた 「…女だから…ダメなの?」 「…そうじゃねーよ」 「言ったじゃん、最初に…!!女は戦場に立つなって」 「そうじゃねーって…」 「私だって…」 「…っ!!」 「私だって戦える!!」 「いい加減にしろ!!!」 [*前へ][次へ#] [戻る] |