白百合の憂い 一部
3
優莉は最近村塾に入ったばかりだった
剣の稽古の時に女とは思えない程の実力を見られて
女の子として見られず、いじめられていた
だから彼女はいつも1人だった
「ただいま…」
優莉は力なく家の扉を開けた
「おぉ優莉!!おかえり!!」
「お父さん…」
「早く着替えてきなさい。稽古するぞ」
「……」
優莉はとぼとぼと部屋へ行き、着替えて父と稽古をした
本当はしたくない
だって女として見られなくなるから
でもそんな事言えなかった
言ったら
家にも居場所がなくなる
父は厳しい人だから
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