白百合の憂い 一部 5 「焦る必要はないと思うぞ」 「!!」 桂はパタンと本を閉じて、優莉を見た 「そんなに急に伸びるものじゃないからな。焦らずにゆっくり伸ばせばいいと俺は思う」 「…そっかぁ」 優莉は桂の言葉に安心感を得た 「そうですよ、優莉」 「!!先生!!」 優莉が振り向いた先には松陽先生がいた 「何事も焦っては、遅れをとります。ゆっくりでいいんですよ」 「はい!!」 優莉が返事をすると先生は優莉の頭を撫でた 「さぁ2人とも、そろそろ授業を再開しますよ」 2人は元気に返事をすると、教室へ駆けて行った [*前へ][次へ#] [戻る] |