白百合の憂い 一部 9 「高杉と刹那……帰ってこないな…」 桂は門にもたれかかり、高杉と刹那の帰りを待った 「2人でどっかで決め込んでじゃねーの?デキてるからなーあいつら」 呑気な事を言う銀時だが内心は2人を心配していた 2人を逃がしたのは銀時で、どちらかに何かあったらと少し責任を感じていた 「んっ?」 銀時は遠くに人影を見つけた 「おい!!ヅラ、あれ…高杉と刹那じゃ…」 桂は銀時が指差す人影を見た 「おぉ!!本当だ!!」 高杉が刹那を背負って、こちらに向かっていた 「高杉!!遅かったじゃねーか!!」 「……」 「刹那…すごい怪我ではないか!!早くなんとかしないと」 「……」 この時 俺は本当に狂っていたかもしれねぇ 「…あぁ、頼む。刹那すげー怪我しちまって…」 「俺医療器具持ってくる!!」 そう言って銀時は中に掛けて行った [*前へ][次へ#] [戻る] |