白百合の憂い 一部
3
「…さっきっからうるせーな、寝れねーじゃねぇか」
朝は低血圧の高杉がダルそうに目を覚ました
「お前何しちゃってんのォォォォォ!!何刹那と一緒に寝てんだよっ!!」
「何でもいいだろ、それより大声出すな、刹那起きるだろーが」
「…ん〜っ」
刹那は唸り声をあげて重い瞼を開けた
「何…?何してんの?」
眠い目を擦り、布団から起き上がった刹那は着物が乱れていた
「「「……」」」
「?どしたの?」
*****
カチャカチャと食器の音が響く居間では誰も口を開かない
「…あのさ」
不意に銀時が口を開いた
「昨日何があったの?何がどうなってああなったの?」
「…どうなってああなったって言われても…」
「俺から告白したんだよ」
高杉はいつもと変わらない調子で箸をすすめながら言った
「えっ!?お前から!?」
「そーだよ、何か悪ィかよ」
「い…いや悪くはねーけど」
「ま…まぁあながち合ってるよね…んで私も好きだって言って両思いだって分かって…」
「で、ヤったの?」
「まぁ流れで…だよね?高」
「そんなトコだな」
「…そっか」
「まぁそんな事で」
グイッと高杉は刹那の肩を引いた
「俺達はれて恋人になったから、刹那に手出したらぶっ飛ばすからな」
「はいよ」
「で…でも前と変わらず接してきてくれていいからねっ!?」
少し恥ずかしかったけど、内心嬉しい刹那であった
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