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白百合の憂い 一部

何で


何で斬りかかってこないんだ?


何で真っ直ぐ俺を見るんだよ


「童一人で屍の身ぐるみをはぎ、そうして自分の身を護ってきたんですか」







「たいしたもんじゃないですか」



「……」


そうだ



今までそうして生きてきたんだ


「だけどそんな剣もういりませんよ」


「…?」

えっ?



チャッ



そいつは刀に手をかけた


くるのか?


「他人(ひと)におびえ自分を護るためだけにふるう剣なんてもう捨てちゃいなさい」


そいつは刀を抜かなかった


ヒョイ




それどころか自分の刀を投げつけて、俺にくれた

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あきゅろす。
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