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白百合の憂い 一部
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次の日





いよいよ坂本が旅立つ日―…






「……」


拠点を見つめる坂本

みんなとは別れを済ませたが、刹那の姿はなかった



高杉を選んだのだろうと思い、立ち去ろうとした時だった



「辰馬ー!!」

「!!」

刹那が駆け寄ってきた

「優莉!!」

「はぁっ…よかった…!!寝過ごしちゃって…!!」

「ほんまに優莉は可愛いのー!!」

ぐしゃぐしゃと頭を撫でる

「辰馬…」

「んっ?」

「答え…決まったよ」

「ホントか!?」

「うん…目瞑って」

「こうか?」

坂本は言われたとおり目を瞑った

「…!?」

ふと唇に違和感を感じた

最初は刹那がキスをしたのかと思った

しかしそれは少しずつ強くなっていった

びっくりして目を開けると

「あっ!!」

「!?」

「開けちゃだめだよ〜」

刹那の人差し指が坂本の唇に押し付けられていた

「わっ!?優莉!?」

「あははっ!!キスかと思った?」

「…少し期待したぜよ」

「…ごめん」

「!!」








「心に決めた人がいるから…」

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