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白百合の憂い 一部

「ねぇ」

刹那は前を歩く高杉に声を掛ける

「どうした?」

「2人で歩くのって始めてだね」

「…そうだな」

「なんかね〜高といるとすんごい安心できるんだ〜」

「…!!」

「いつも傍にいてくれて一番に心配してくれる。高って不器用だけど優しいね」

そういう刹那は笑う

これでもかっていうくらい無邪気に笑う

「不器用は余計だろ」

「そうかな〜?」

そしてまた2人は歩き出す






数分後

刹那はお祭りがよっぽど楽しいのか、終始笑顔だった

片手にわたあめを持っていて、とてもおいしそうに食べる

「高〜わたあめいる?」

「俺甘いの苦手なんだよ」

「そっかぁ」

「銀時なら飛びつくんじゃねぇか?」

「そうだね、銀甘党だもんね」

2人で手を繋ぎ、並んで楽しそうに歩いていると

「うえぇぇん…」

下から子供が泣く声が聞こえた

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