白百合の憂い 一部
6
「ねぇ」
刹那は前を歩く高杉に声を掛ける
「どうした?」
「2人で歩くのって始めてだね」
「…そうだな」
「なんかね〜高といるとすんごい安心できるんだ〜」
「…!!」
「いつも傍にいてくれて一番に心配してくれる。高って不器用だけど優しいね」
そういう刹那は笑う
これでもかっていうくらい無邪気に笑う
「不器用は余計だろ」
「そうかな〜?」
そしてまた2人は歩き出す
数分後
刹那はお祭りがよっぽど楽しいのか、終始笑顔だった
片手にわたあめを持っていて、とてもおいしそうに食べる
「高〜わたあめいる?」
「俺甘いの苦手なんだよ」
「そっかぁ」
「銀時なら飛びつくんじゃねぇか?」
「そうだね、銀甘党だもんね」
2人で手を繋ぎ、並んで楽しそうに歩いていると
「うえぇぇん…」
下から子供が泣く声が聞こえた
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