白百合の憂い 一部
9
高杉の言葉を聞き、母の言葉を思い出し
優莉の目からは涙が溢れてくる
それは止まる事を知らない
その姿を見て、高杉は優莉の頭を引き寄せ、自分の胸へと顔を埋めさせた
その中で優莉は泣き続けた
「大丈夫だからな…」
「…っ…ううっ…」
「お前が護りたいものはちゃんと護れてる…だからあいつの死は無駄にはならねぇ…」
「…うん…!!」
「優莉…辛かったな…でも大丈夫だからな…」
高杉は優莉の頭を撫で続け、胸を貸した
優莉は一晩中泣き続けた
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